居合道修練において「基本」は極めて重要であり何かについて良く耳にする機会が多いと思います。
居合道の「形」は、一般的には「基本と応用及び奥」に区分され日々の稽古において修練されている事と思います。
戸山流居合道連盟は「基本の形『8本』」を重視して初級者から高段位者に至るまで反復修練を繰り返し行い練度の向上に努めていると思います。
私は、先日(27.2.15)戸山流居合道福岡県連盟の指導者講習会において、参加された各支部の先生方に 『今年は、居合道の「基礎となる事項の修練」をお願いした。』
居合道の「基礎」とはいなかることか?から説明する必要がありますが、これはあくまで私が平素の稽古を通じて感じている事であことをお断りしておきます。
戸山流居合道連盟においては、「基礎刀法」がありますが これも大事な基礎的な動作ですが、私が言う「基礎」とはこれから更に細分化した部分を捉えています。
居合道修練において、「形」を行う場合に共通する次の様な動作があります。
「姿勢」「構え刀(抜刀)」「斬り付け」「血振り」「目付」「納刀」等々一つの形を構成する個々の動作を私は「基礎」と捉えています。
「色々な動作(操作)に区分されてそれらの一つ一つの動作(操作)の総合されたものが『形』として表現されます。
形稽古の入る前に「形を構成する一つ一つの動作(操作)」を正しく理解・修得することが上達の極意です。
また、「色々な動作(操作)」の中にその動作を構成する細かな動作(操作)が有ります。
これらの「動作を構成する細かな諸動作(操作)を一つ一つ修得する。」ことが肝要です。
勿論、一人で修得することは困難です。指導者に師事して取得して頂きたい。
平素の稽古は、自己修練が主体ですから初心者は特に難しいと思いますが、自ら積極的に指導者に師事して「基本の形」を構成する『基礎』となる動作を理解修得するよう努力して欲しいと思います。
基礎的動作の修得は、一言で言えば、「技の修得」です。『技』は、「力」では有りません。
「無理」「無駄」「ムラ(動作のムラ)」を無くした居合道の「形」が出来ることが『技の修得』になります。
繰り返し言いますが、居合道の上達は『基礎的事項の修得』が必要不可欠です。
会員各位の研鑽を期待します。
門川