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戸山流居合道福岡県連盟会長のつぶやき

戸山流居合道福岡県連盟のブログです。 居合道に関する様々な思いを綴ります。

外国会員を指導しての所感

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外国会員を指導しての所感

 私は、平成27年5月30日から6月14日の間、イタリアから来国した会員(二人)に戸山流居合道の指導をする機会を得た。
私が外国会員を直接指導するのは 今回で5人目になります。
外国会員を指導して感じることは、稽古に取り組む姿勢・態度、特に、意欲・研究心が極めて旺盛な事です。
  
 彼らは、居合道が好きで自費で日本に来て修練の機会を求めています。
勿論、県連会員も自ら求めて「戸山流居合道を修練したい。」と志願して入会した会員ばかりです。従って、自ら修練目標を定めて稽古に励んでいると思いますが、居合道修練においての意欲・研究心などは外国会員に負けないように修練して欲しいと思います。

 技術・技倆の類は、教えられて修得出来るものではありません。人聞きの悪い言い方ですが、「盗んで修得する。」ものです。
即ち、師匠が行う技術及び諸動作等をつぶさに観察して「見て取る」 所謂「看取り稽古」が重要です。技の類は、口頭では説明出来るものではありません。
その様な観点から考えると、私が指導した外国会員で日本語を御理解できる人は殆ど居ませんでした。
教える側も教えられる側にとって最大の壁は、言葉です。(日本語が通じない。)勿論、私は、英語は出来ません。
稽古する時には通訳する人は居ませんので、彼らは自ずから「見て取ること以外には、修得する手段はない。」と言う事を十分に認識して、師匠の一挙手一投足に至るまでつぶさに観察して自分のものにしようと必死に努力しています。
この様なことから、意欲・研究心等が旺盛になるものと思います。また、日本において居合道の指導を受ける機会は、「限られた時間しかない。」 との認識からかもしれませんが、技倆修得の実績は凄いものがあります。
 
 しかしながら、我々指導者として注意しなければならないのは、「居合道の修練は技倆の向上だけではない!」と言う事です。
技倆・技術を評価の第一義とすると、武道修練の本来の狙いと目的である「武道の精神」の修得が不十分になります。即ち、「仏を作って魂を入れず。」と言うことに成ります。
武道の精神は、一朝一夕の修練で修得できるものではありません。長い年月の間 繰り返し繰り返し修練してその中から修得・体得するものと思います。
居合道精神も居合道の技術と並行的に教える事が大事と思います。
今後とも、技倆の修得もさることながら「居合道精神の涵養」も重視して外国会員には指導したいと思います。

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